助成金ビジネスは、成功報酬型モデルにすべきか? – 社会保険労務士の仕事

助成金ビジネスは、成功報酬型モデルにすべきか?

前回の記事では、完全成功報酬型の営業スタイルの見直しについて
お伝えしました。

成功報酬という提案は、顧客の心理ハードルを低くするという
意味においては、非常に効果的です。

また、『私は絶対に成功させる自信がある』というアピールにも
なります。

顧客にとっては絶対に損をしない提案ですから、契約できる確率
も高くなります。

その一方で、成功報酬型で契約することのリスクや問題点もある
ということを、昨日のメールでお伝えしました。

それともう一つ問題があります。

それは、現在の助成金ビジネスにおいては、成功報酬では私たち
社労士側の負担が重過ぎるということです。

最大の問題は、契約を獲得してから報酬が入金されるまでのサイト
(期間)が長すぎること。

たとえば、キャリアアップ助成金の場合、支給申請をしてから支給
決定されるまでに半年位かかってしまいます。

しかも、申請をするまでには、

計画を作成して、正社員に転換して、それから6か月間雇用する

という要件を満たす必要がありますので、契約をしてから報酬が
入金されるまでにはトータルで1年以上かかることになります。

それでも、1件あたりの報酬は10万円前後にしかなりません。

このような入金サイトの長いスポット契約ばかりを追いかけていては、
報酬が入金される前に資金繰りが行き詰ってしまいます。

不動産取引のように高額な手数料がもらえるビジネスであれば、
成功報酬型の契約でも良いと思います。

しかし、助成金ビジネスのように報酬単価が低いサービスにおいては、
成功報酬モデルは成り立ちません。

すでに本業のビジネスが十分に成り立っている大手事務所であれば
いざ知らず、開業したばかりの新人社労士が成功報酬で契約して
いては、事務所の経営が立ち行かなくなってしまうのです。

成功報酬型のモデルは、助成金バブルと言われた時代の遺物です。

ではどうすればいいのか? 次の記事で説明していきます。

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zenshuren

1,2,3

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